やはりそうしたかと思った。電動車の中期販売目標を先送りするというメルセデスの22日付のプレスリリース(23年決算発表)を読んだときのことだ。販売台数は伸びているものの、新車に占めるBEVとPHVの割合を25年までに50%以上へと引き上げる目標の達成は実質的に不可能とする報道が少し前から出ていたのである。
同社は、市場の動向によっては30年までに内燃機関車の販売を停止し、BEVに特化する野心的な「エレクトリック・オンリー」方針を21年に打ち出していた。この方針を撤回したわけではないのだが、トーンダウンしたのは確かである。ケレニウス社長は週刊紙ツァイトのインタビュアーで「(自動車)業界全体が少し楽観的過ぎたかもしれない」と弁明した。21年時点ではBEVを中心に電動車の販売が急速に増えていくと想定していたわけ…
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